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執筆者の写真nami(親方P)

VOCALOID6 galaco(ギャラ子)さんのいいところ&注意点②

更新日:9月8日

ということで、V6ギャラ子さんの使用感の続きです。


いいところ2:子音の処理がめっちゃ楽


合成音声の歌声の「不自然さ(=機械っぽさ)」って、子音に強く出るんですよね。

機械っぽさ・ある種のボカロっぽさを求める場合は、気にしないかもですが...


で、その子音の不自然さを、いままではどうやって処理していたかというと、

 ①ボカロエディタで子音のベロシティとアクセントを調整して

 ②コンプとの掛け合わせを考えながらディエッサーをかけて

 ③それでも足らないのでの子音をボリュームオートメーションで削る


特に①と③がけっこう手間でして、一曲あたり、だいたい4~5時間くらいかけて

ちまちまやってたわけです。


例:③のボリュームオートメーション。この点を手で一つずつ打っていきます。

  線が下にいってるところが「削ってるところ」ですね。

  これはほんの1フレーズで、この作業を曲全体に対してやる必要があります。


曲全体だとこんなかんじ。削り具合を一音ずつ試しながらやるので、

けっこうな作業量になります。




これをしなくてもいい。今回の曲は、歌のオートメーションはほとんど書いてません。

こりゃー作業効率としてはめちゃくちゃでかいです。

(ギャラ子さんだけじゃなくて、もしかしたらVOCALOID6は全部そうかも...

 というか、もしかしたらAI音源は全部そうかも....)


出来上がりの音がどうかっていうのはもちろん大事なんですけど、手間がかかるか

かからないかってのも大きいです。納期とか意識する場合は特に。


そうそう、この子音がらみで注意点が一つあります。


注意点1:ディエッサーは気持ち控えめに

※ ディエッサー:摩擦音の音量を自動で下げてくれるプラグインのこと


個人的には、VOCALOID6 galacoさんは、ディエッサーは控えめがいいと思います。

理由は、声質。


ディエッサーってのは、摩擦音に反応するわけですが、ざっくり言うと高周波数に

反応するんですね。

で、galacoさんの声質は、ディエッサーのかけ具合を深くしていくと、わりと早く

声全体にかかっちゃう傾向があると思います。


そうなると、声が曇っちゃうんですよね。galacoさんは中域も豊かなので、

それも相まってけっこう曇ります。

いいところ1で声が艶っぽいと書きましたが、それは高域があってこそ。

せっかくのいいところが消えちゃうので、かけすぎ注意です。


まあ、もともと子音のバランスがいいので、あまりかけすぎる必要もないんですけどね。

薄めにしても、しっかり自然に歌ってくれます。

なんか違うな~って思う方は、ディエッサー(+EQ)の設定を見直してみてください。


今日はここまで、続きはまた後日。


それでは。


↓で、どんな歌声やねんと気になる方は、聴いてみてくださいね。


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