ということで、V6ギャラ子さんの使用感の続きです。
いいところ2:子音の処理がめっちゃ楽
合成音声の歌声の「不自然さ(=機械っぽさ)」って、子音に強く出るんですよね。
機械っぽさ・ある種のボカロっぽさを求める場合は、気にしないかもですが...
で、その子音の不自然さを、いままではどうやって処理していたかというと、
①ボカロエディタで子音のベロシティとアクセントを調整して
②コンプとの掛け合わせを考えながらディエッサーをかけて
③それでも足らないのでの子音をボリュームオートメーションで削る
特に①と③がけっこう手間でして、一曲あたり、だいたい4~5時間くらいかけて
ちまちまやってたわけです。
例:③のボリュームオートメーション。この点を手で一つずつ打っていきます。
線が下にいってるところが「削ってるところ」ですね。
これはほんの1フレーズで、この作業を曲全体に対してやる必要があります。
曲全体だとこんなかんじ。削り具合を一音ずつ試しながらやるので、
けっこうな作業量になります。
これをしなくてもいい。今回の曲は、歌のオートメーションはほとんど書いてません。
こりゃー作業効率としてはめちゃくちゃでかいです。
(ギャラ子さんだけじゃなくて、もしかしたらVOCALOID6は全部そうかも...
というか、もしかしたらAI音源は全部そうかも....)
出来上がりの音がどうかっていうのはもちろん大事なんですけど、手間がかかるか
かからないかってのも大きいです。納期とか意識する場合は特に。
そうそう、この子音がらみで注意点が一つあります。
注意点1:ディエッサーは気持ち控えめに
※ ディエッサー:摩擦音の音量を自動で下げてくれるプラグインのこと
個人的には、VOCALOID6 galacoさんは、ディエッサーは控えめがいいと思います。
理由は、声質。
ディエッサーってのは、摩擦音に反応するわけですが、ざっくり言うと高周波数に
反応するんですね。
で、galacoさんの声質は、ディエッサーのかけ具合を深くしていくと、わりと早く
声全体にかかっちゃう傾向があると思います。
そうなると、声が曇っちゃうんですよね。galacoさんは中域も豊かなので、
それも相まってけっこう曇ります。
いいところ1で声が艶っぽいと書きましたが、それは高域があってこそ。
せっかくのいいところが消えちゃうので、かけすぎ注意です。
まあ、もともと子音のバランスがいいので、あまりかけすぎる必要もないんですけどね。
薄めにしても、しっかり自然に歌ってくれます。
なんか違うな~って思う方は、ディエッサー(+EQ)の設定を見直してみてください。
今日はここまで、続きはまた後日。
それでは。
↓で、どんな歌声やねんと気になる方は、聴いてみてくださいね。
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